選び抜いた釜揚げしらすを天日で干してしっかり乾いた上干ちりめんじゃこ。
口に入れるとちりめんじゃこの香りと凝縮された旨味が口いっぱいに広がります。そしてぎゅっと噛めば噛むほどにじゅわじゅわっと、どんどん大きくなっていく味わい。
釜揚げしらすのぷりぷり感も捨てがたいのですが、上干ちりめんじゃこの凝縮された旨味が口に広がる瞬間は、またたまらないものがあります。まさに海と太陽の恵みが作り上げる味という感じですね。
干し上げの時に土ぼこりやちりがしらすに混入すると、味や衛生面での問題が生じます。 そこでそういうものが出来るだけ混入しないようにカネ上ではちりめんじゃこの干し場を加工場の屋上に作っています。
澄んだ空気と湯浅湾からの潮風、南国和歌山の暖かい日差しをうけて、カネ上の屋上で昔ながらのちりめんじゃこの天日干し。 長年の経験によりじっくりと丁寧に干し上げています。
ちりめんじゃこの干し時間はその時のしらすの条件や気候、気温によって毎回違います。
ちりめんじゃこは干し足りなくてもだめ、干しすぎてもだめ。
ふっくらとした釜揚げしらすが柔らかな食感のちりめんじゃこになっていく状態を常に見張りながら一番良い状態になるのを待ちます。
ちりめんじゃことして最高のものになったら素早く取り込みます。この職人の技と自然の力がカネ上のちりめんじゃこを美味しく仕上げてくれるのです。